神童と呼ばれたヴァイオリニスト 渡辺茂夫

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ご存知でしょうか、この悲劇のヴァイオリニストを。
私がこの人の存在を知ったのは10年以上も前、テレビ番組を観てのことでした。
その頃まだ渡辺氏は存命でした。

その才能を見込まれてアメリカへ留学したのは14歳の時、不幸な出来事をひき起こしたのが16歳。そして能に障害を残したまま帰国、その後は父親に介護されながら40年という歳月を重ねその時すでに50歳をすぎていました。
神童と呼ばれていた子供の頃の映像や演奏を織り交ぜながらの番組を胸が締め付けられる思いで観たのを憶えています。番組を観終えてもしばらく衝撃は残りました。
間もなくこの2枚組み(ソロアルバム・協奏曲)のCDを買ったのは聴きたいというより少しでも資金が援助できたらと考えてのことでした。しかし聴いてみると、とても10代半ばの子供の演奏とは思えません。こんなに完成された演奏なのに留学の必要があったのだろうかと思います。
ソロアルバムの中に肉声のメッセージがありました。元気で過している。先生はとても親切に教えてくださる。ヴァイオリンの練習だけでなくいろんな学科の勉強をしている。言葉に困った時期もあったが慣れてきた。カーネギホールやメトロポリタンでの演奏会に行ったことなどアメリカに来て1年半のことを短く語っています。最後にこのメッセージがお父さんとお母さんに届いたらたらうれしい・・・と。
この頃果たして彼は幸せだったのでしょうか・・・これから間もなくあの自殺未遂を・・・

このCDは1996年7月に発売されました。3年後58歳で彼は亡くなりました。


詳しくは→渡辺茂夫


数字に誤りがあることに気付き少し訂正しました(3/3 18:00)








この記事へのコメント

HT
2010年03月03日 01:14
こんばんは。
全く知りませんでした。紹介されているHPへも行ってきました。そんな小さい頃から、あんな時代に留学されていたのですね。
天才を育てると云う事はをそう云う事なのでしょうかね。オリンピック選手の中にも子供の頃から外国へ行ってい人も居たようでした。子供ながらに色々な苦しみもあったのではないでしょうかね。ちょっとわたしの感覚ではわかりませんが。
2010年03月03日 14:24
私も全く存じませんでした。
HPにも行って記事を読みましたが、
なんとも可哀相なことで、辛くなりました。
コメント、胸が痛くてよく書けません。
2010年03月03日 16:57
こんにちは。
私も全く知りませんでした。
HPも拝見しましたが、どう表現すればいいのか・・
年齢が若い時に外国で暮らすのは私の想像を超える大変なことがあるのですね。
2010年03月03日 17:31
全然知りませんでした。
オリーブさんご紹介のHPを読んだところ、ご自宅の住所が弟一家のご近所さん!衝撃!歩いて行けます。
さらにウィキも読んで、いっそう衝撃を受けました。
巌本真理さんに絶賛されたのだそうですね。
残念ながら女史についての記憶はないのですが、私の憧れの一人なだけに、渡辺茂夫についてももっと知りたくなりました。
最後の写真を拝見し、もっと気楽に生きて行けたら、今頃違った意味で音楽家として大成していたのかもしれないと人の運命のむごさを思いました。
ご紹介、ありがとうございました。
2010年03月03日 21:28
初めて知りました。
HPを見て又衝撃!!

成長の段階で出会う人(先生だっり友達であったり)とのよい出会いで人生は大きく変わります。
才能があろうがなかろうが・・・
私も小学校の担任の先生に今も不信感を抱いています。
あの先生でなかったら・・・きっと違ったかも・・・なんて今も時々思います。
過酷に厳しかったアメリカでの師にしても決して彼の才能を押しつぶすつもりはなかったでしょうが、、、

本当にその才能がそのまま伸びて今に至っていたら・・・とせんないことを考えます。


2010年03月03日 22:10
こんばんは。
私も知りませんでした。
HPを拝見しましたが、幼くして壮絶な人生を歩まれたのですね。
もし、彼の人生の歯車が少し違っていたら日本の音楽界もまた違っていたかもしれませんね。
2010年03月04日 22:46
人間の一生はどこでどう変わるか若rませんね

人間の一生はどこでどう変わるかわかりませんね。天才や神童といわれる人は、どことなく悲劇も背負っているような気がするのですが~?


千鶴
2010年03月04日 23:11
あまりに重い記事でコメントも困るほどです。
そんなことがあったのですか。
テレビも観ていませんしそのヴァイオリニストの名前も初めてです。
視聴できるところがあったので聴きました、
ほんとうに凄いです。少年の演奏ではありません。
オリーブ
2010年03月05日 09:27
HTさん、おはようございます。
天才と呼ばれた芸術家や学者は数知れず、それぞれに光と影を持ち合わせ、ときに翻弄され、数奇の運命と言うにはあまりにも・・・
私はこの人のことを知ってしばらくは放心状態でした。
50歳すぎてなお幼げな笑い顔で年老いた父親(じつは養父)の介護を受けなければならないご自分の来し方行く方を理解できないのが幸せなのかそうでないのか。
オリーブ
2010年03月05日 09:30
ころちゃん、おはようございます。
私も同じでした。テレビを観てしばらくは怒りすら覚えました。
10代半ばの少年が天から地に落ちてしまった原因は一体なんだったのだろうと。
しかしそれは容易に解決ついたはずだと。
オリーブ
2010年03月05日 09:32
スーさん、おはようございます。
そうですね。今と違って50年位前のこと、さぞかし苦労があったそうと察します。
助けてほしいの信号は出ていたはず、その時点で日本に戻すべきでした。両親もそれを強く望んでいらしたのに。
オリーブ
2010年03月05日 09:40
釉さん、おはようございます。
まぁ、そうですか、弟さんのご住所の近く・・・
渡辺氏は私とさほど違わない年齢です。
あんなことにならなかったらきっと今は第一人者としてご活躍だと思うと残念で悲しくて。
お父様(じつは義父)は100歳で今もご健在だとか。
いつまでも息子さんのことを偲んでいたいという思いが長寿につながったのかとも思います。
音楽に限らず芸術は才能だけではどうしようもないものがあるのでしょう。
その途中でどんな運命の翻弄されるか、こんなに完成度の高い演奏ができるのに留学などしなければよかったと私など単純に思ってしまいます。
オリーブ
2010年03月05日 09:48
あっこちゃん、おはようございます。
成長段階で出会う人の影響は確かにありますね。
幸い私は出会わなかったらよかったと思う人はいませんでしたが。
アメリカで彼が自らの芸術の道を閉ざしたそのいきさつを読むと、それは容易に解決できたはず、彼の才能をつぶすつもりは決してなかったでしょうけれど大人たちの面子をつぶさないことのほうが大切だったようです。
オリーブ
2010年03月05日 09:50
健さん、おはようございます。
おっしゃるとおりです。
歯車がかみ合わなかったのですね。
不運と言うには余にも惨いことと思います。
もし今もお元気なら私たちはどんな演奏を聴けるかとおもいますものを。
オリーブ
2010年03月05日 09:53
ALOHAさん、おはようございます。
そうですね、「天才」「神童」という呼ばれ方からしてなにか特別な運命を背負っているような響きがありますね。
もちろんそんな人たちの成功した姿を私たちはたくさん見てきています。
しかし、この方のように世にあらわれない「神童」もまたたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
オリーブ
2010年03月05日 09:55
千鶴さん、おはようございます。
そうなんです。
私も自分でUPしておきながら返コメにどんなことを書こうかと思案しました。
初めて知ったあの時の衝撃を思い出し再び怒りと悲しみがよみがえりました。
naruda
2010年03月05日 13:41
オリーブさん~こんにちは
悲劇のヴァイオリニスト知りませんでした。
HPも読ませていただきましたが胸が痛くなりますね。
良いお話を紹介下さって有難うございます。
この前の記事の確定申告ですが
我が家の主人も今年e-taxで送信完了しました。
苦心しながらやっていましたが
何でも挑戦されるオリーブさんは素晴しいです
オリーブ
2010年03月05日 23:01
narudaさん、こんばんわ。
この記事にコメントくださった皆様がご存じなかったのです。私もCDを買わなかったら忘れていたかもしれません。
ネットで検索するとけっこうご存知の方やファンの方もいらっしゃるようです。
私のこの記事をみて下さった皆様はきっとこれから折に触れて思い出されることでしょう。
思い出すことでその人の存在がより鮮明になることを願っています。

narudaさんのお宅もe-taxになさったのですね。
私もほんとうに苦心でした。
でも来年からは楽ですよ。